Salon de Fereel's Blog < 2014年 ハワイアンキャンドル >

大切な友人との旅先は麗しの島とも言われる台湾。

飛行機で大阪から2時間半のその島は豊かな自然と独特な文化が

旅人を優しく迎えてくれます。

きちんとしたお作法で頂く中国茶。

友人が丁寧に淹れてくれたお茶は一段と美味しくて

注いでくれたと同時に飲んでしまうの繰り返しでした。

異国情緒溢れる九份の夜はノスタルジックで

ここに来るといつも、

子供の頃、両親に手を引かれて歩いた隣町の秋祭りを思い出すのです。

暗闇に浮かぶ提灯の灯りがそうさせるのか

行く手を阻む人込みがそうさせるのか

はたまた屋台の呼びかけや不思議な匂いのせいか…

更けゆく異国の夜を友人と楽しく過ごせたのも

笑顔で送り出し、留守を守ってくれた相方さんのお陰。

何度伝えても伝えきれないほどの「ありがとう」の気持ちは

これからしっかり返していかなくちゃ…と思う今日この頃です。

さて、今日はハワイアンキャンドルを…

久しぶりに黒を使ってみました。

黒を使うと空間がキリッと引き締まった感じがします。

中にグラデーションを施し、

外側にホワイトを厚く重ねるのがお気に入り。

その時の温度やディッピングする時間によって

グラデーションの出方が変わるのは面白いものです。

そしてカーテンをイメージしてカットしたのがこちら。

ドレープを沢山入れて少しゴージャスにしてみました。

特注でオーダーしているメルターの完成ももう少し…

夢はどんどん膨らみます。

いつものお散歩コースには両サイドに千日紅が咲く所があり

風にふわふわと揺れるその姿がとても可憐で愛らしいのです。

晩夏の穏やかな朝の陽射しを浴びて

キラキラと輝く姿があまりにも可愛いものだから

誰も見ていないのを確認してスキップしてみたり。

ちょうどお手入れされている方に遭遇し

「本当に可愛いお花ですね」とお話すると

「そうでしょ、長く咲いてくれるし虫もつかないからとっても楽なのよ」と。

千日紅は深秋まで楽しませてくれるそうな。

毎日のお散歩の楽しみがまたひとつ増えました。

さて、今日はカービングキャンドルの練習を…

カービングナイフの角度に注意を払いながら

とにかく時間との闘いです。

デザインを決めてからナイフを入れることより

ナイフを入れてからデザインを決めることの方が圧倒的に多い私。

全体の色やカットした時の層の感じで直感的に作り上げるのが性分に合うようです。

今宵はハワイアンブリーズの香りのキャンドルをチョイス。

火を灯し、揺らめく炎を見ていると自然と穏やかな気持ちになります。

明日も笑って過ごそう。

与えられた仕事を丁寧にこなそう。

背筋を伸ばして気持ちよく歩こう。

ワンコとニャンコを抱きしめよう。

そんなことを想う長月の夜。